十年一昔
はてなダイアリーがサービス停止するとのことで、遠い昔に開設して放置していたはてなダイアリーをはてなブログに移行した。
それにしても十年一昔とはよく言ったもので、かつてはてなダイアリーが隆盛を極めていた頃は様々なWebサービスが百花繚乱していた。Web2.0なるものがまことしやかに喧伝され、我々の未来はWebと共にあり、といった感があった。
2018年の現在、我々を取り巻く環境は一変した。
日常のコミュニケーションはLINEで、インスタ映えを求め彷徨う人々、対立と憎悪を増幅する火薬庫と化したTwitter、その尻馬に乗る旧来メディア。
こういう未来は誰も望んでいなかっただろうし、当事者の一員である自分としても現状に戸惑いを感じる。
刹那的なフレーズが飛び交う昨今のSNS事情というのは知的に健全とは言い難く、人々の語彙力、それを司る思考力は劣化の一途を辿っているのではなかろうか。
自分自身、そのような現状に流されているのがはっきりと自覚できている。
だからこそ、リハビリもかねて少しばかりブログを書いてみた次第だ。
古ぼけたピアノの鍵盤に指を置き、記憶を辿りながら旋律を奏でるが如く。