pochitto’s blog

詩、雑感などを記しています。

長編詩の最も効果的な提示方法

12/5の日記(http://d.hatena.ne.jp/pochitto/20031205)を書いて以来、長編詩(ビジュアルポエムも含む)の最も効果的な提示方法について思い悩んでいる。
以下、思いつくままに。

  • リーディング

リーディングによる詩の提示には可能性を感じる。インタラクディブであり、シーケンシャルでもある。だが、今の段階ではエンターテイメント性が要求され過ぎるように思う。少なくともオレは、オレの詩を読んだり聴いたりした後、拍手を貰おうとは思わない。むしろ絶句というか、呆れて欲しいぐらいだ。今後はエンターテイメント性が薄れ、限りなく儀式的、宗教的色彩を帯びていくのかな、聖性だとか侵犯だとか、そっちの方向へシフトするのかな、と思ったり。もうしばらく様子見。

  • 本、または冊子

実は、本という形態で読者に詩を提供するやり方が一番まずいのではないかと密かに疑っている。ペラペラとページをめくっているうちに結末を先に読まれたら、読み手にとっての詩の価値は大きく損なわれる。古書店で詩集(特にクソみたいな現代詩人の詩集)がありえない程の安値を付けられているのは、偶然ではないと思うのだ。

  • 壁面に展示

現代美術館あたりで、壁面に展示する。縦90cm、幅20mぐらいの作品に仕上げて展示すると、意図した効果が得られるのではないかと考えている。少なくとも、オレ流のビジュアルポエトリーとはかなり相性が良いはず。
普通の詩であれば、たとえば詩集を出版した後、「原版展」と称して、詩人の手書きによる詩篇をこのような形態で展示するのもいいんじゃないかな。となると、詩人は今後「どのような形で手稿を残すか」にも注意を払わねばならん。それこそあいだみつを並みに(笑)

  • 映像作品として(ビデオ、Flash等)

意外と広がりが無い。読み手が途中で中断できるし、一瞬でも「飽きた」と思わせると、その時点でおしまい。頭の中で思い描いている映像をいざ実際に作ってみると意外とショボイ、という事もありがちだし。なかなか難しい。