pochitto’s blog

詩、雑感などを記しています。

陳腐陳腐陳腐


朝自転車を漕ぎながら、ふと気付いた。


オレは世界をあまりにも単純化して捉えすぎてはいやしないか。
世界は恐ろしく複雑で奥深い表情をしているのに、オレにはその上っ面しか
見えていないような気がしたのだ。
そのオレを反映して、オレの書く文章、瞬間ごとにオレが垂れ流す数多のポーズ、脳内に繰り広げられる内的世界、そのすべてが軽く、皮相で、陳腐だ。
陳腐。
どれだけ死に物狂いになって深みを求めようともがいても、プカプカと海に投げ捨てられたビーチサンダルのように、無様に波間へ。
どうしようもなく。


自転車を降りて駅へと歩きながら、己の思考、想像力の貧弱さ、陳腐さに叫びたくなる。
そのようにして始まるオレの一日は、この奥深い世界でさぞかし陳腐に映っているのだろう。
電車に揺られながら、オレはオレ自身を呪う。
今日も仕事だ。