pochitto’s blog

詩、雑感などを記しています。

向いてない仕事を生業にする哀しさ

オレも含めてだが、向いていない仕事を生業にしなければならない、というのはとても不幸な事だと思う。
たとえばオレはコンピュータを弄るのは向いてると思うし、とても楽しい。天職と言っても過言ではない。
けれど実際には、会社におけるオレの役割は「コンピュータ部門のスタッフをいかにうまく働かせるか」という方向にシフトしつつある。こういう仕事は、正直向いていない。けれど、この仕事を拒否すれば会社の設定した「コース」から脱落する。どんな会社にも存在する「予定調和的」出世コースからの脱落は、すなわち自らの「お荷物化」を容認することに他ならない。誰かの下で、卑屈な感情を鬱積させつづけなければならない。オレのちんけなプライドが、それを許さないのだ。
だから、向いていない仕事でもこなさなければならない。ただでさえ多い悩みをさらに増やしながら。これが煩悩ってヤツだよ、まったく。万年モラトリアムのニート諸君は正しい。クソの役にも立たない煩悩を背負う義務など、ニート諸君には1mmもないのだよ。
そもそも、穴埋め要員は幾らでも居るのだ。一人のサラリーマンが「コース」から脱落しようと、会社および社会にとって何の支障もない。誤差だ誤差。ちょっとした瑕疵―放っておけばそのうち直る―に過ぎない。
そんな泡沫の只中に自ら身を投じ、必死で口をパクパクさせている小さな虫、それがオレって訳だ。
煩悩バンザイだチクショウ。