pochitto’s blog

詩、雑感などを記しています。

静かな街を満月が照らす
暗闇を恐れ眠れぬ子を見守るように

荒れ果てた街を満月が照らす
鎮魂の歌が遠くまで響き渡るように

雪に埋もれた街を満月が照らす
やがて来る春を思い出させるために

凪の海を満月が照らす
すべてを奪ったあの日の罪を赦すように

夜明けまで
瞬きもせず

 

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アフター3.11、アフターコロナにおける詩のありようを考えながら書いてみた。

それは人々が忘れかけていた(だが癒えきれていない)心の傷をあえて照らし出し、治癒を促す役割を果たすものになるように思う。