pochitto’s blog

詩、雑感などを記しています。

全部ゲームじゃん、という感覚

こないだの「仕組みだけが存在する」という感覚が、「全部ゲームじゃん」という感覚に変化してきた。要するに全部ゲームなんよ。要するに。
脳は特定のインターフェースを介して世界と接続し、ゲームをプレイしている。操作方法は多種多様。筋肉を使うこともあれば視覚・聴覚も使う、指先のわずかな動きで操作できるゲームもある。ネットなんか特にそうだ。
で、世界に接続してくるプレイヤーが人間だけではなくなってきつつあるわけだ。コンピュータもプレイヤーの一人として参加してくる。googleが返してくる検索結果と日々対戦している方も大勢おられるだろう。今は何を見聞きしても「全部ゲーム」という印象しか持てない。今時流行りのタグクラウドを眺めていても、ああこれが今日現在の対戦成績かあ、という感慨しか持てなくなる。誰かが書き綴ったブログのエントリーも、ああ華麗なプレイだね、ご苦労さん、としか言いようが無い。会社での仕事も、一定時間に数あるポイントをクリアするゲーム。テクニックさえ身につければクリアは簡単。上司に好印象を与える事も単なるフラグ立てに過ぎず、その作業は欠伸が出るほど退屈だ。感動したり、笑ったり、怒ったり、泣いたりといった個人的感情はもちろんある。けれどそれは内面世界のみ意味のある事で、それを表出した途端俺はゲームの真っ只中に投げ戻される。攻めろ、守れ、トラックバックをよこせ。日々の呟きは証券と化し、その価値は時系列のグラフで表される。右肩下がり。本日の収支をダウンロードしますか?「愛」と「精子」のタグを付けて目抜き通りをふらつく。トラックバックヲヨコセ。投資投資投資。