分解能
年を取るにつれて、物事に対する認識がより精密になってきたように思う。
レンズに例えると、分解能が高まってきたような感じだ。
PCのファイルを整理しているとき、15年ほど前に書いた雑記を見つけた。
そこには、無知で浅薄な、知ったかぶりの小憎らしい若者による書き殴りが記されていた。
そして私は思う。
浅い、浅すぎる。
物事に対する見立てが浅すぎる。
本質を外しまくっている。
15年という歳月は、物事に関する私の認識の分解能を上げるのに十分なほど長い時間だったのかな、などと考えつつコーヒーを飲み干した。
2010年代も、もうすぐ終わる。
そしてまたこの雑記を読み返して、浅はかだと笑う日が来るのだろうか。