pochitto’s blog

詩、雑感などを記しています。

孤独の森

誰からも顧みられないまま朽ち果てていくもの
半分土に埋まったそれを掘り起こす
息も絶え絶えなそれを横たえ
そっと手を当てる

情熱は消えてはいない
ただ 力尽きただけ

絶望し打ちひしがれ
孤独の森を彷徨い
辿り着いた
その思いを
せめて私だけでも受け止めたい
よくやったと語りかけ
丁寧に埋葬する

朽ち果ててゆく
数多のそれと
未来の私を重ね合わせ
そっと
花を手向ける

寒々しい空に枯葉が舞う
見捨てられたこの森に
春が訪れる
その日を待ちわびながら