2020-11-26 孤独の森 詩 誰からも顧みられないまま朽ち果てていくもの半分土に埋まったそれを掘り起こす息も絶え絶えなそれを横たえそっと手を当てる 情熱は消えてはいないただ 力尽きただけ 絶望し打ちひしがれ孤独の森を彷徨い辿り着いたその思いをせめて私だけでも受け止めたいよくやったと語りかけ丁寧に埋葬する 朽ち果ててゆく数多のそれと未来の私を重ね合わせそっと花を手向ける 寒々しい空に枯葉が舞う見捨てられたこの森に春が訪れるその日を待ちわびながら