pochitto’s blog

詩、雑感などを記しています。

憎しみと怒り

心に憎しみの種を撒く人貴方の心は憎しみで満ちてゆきやがて憎しみに支配される貴方の言葉は憎しみの言葉貴方の眼差しは憎しみの眼差し憎しみはやがて怒りとなりこの世を焼き尽くす そして貴方は憎しみと怒りに悦びを見出す この世を罰する悦びそれで貴方が…

二つの世界

私とあなたは違う世界に住んでいて二つの世界は決して交わることなく透明な膜に隔てられた私達は互いにいがみ合う 私達はまるで双子のようにそっくりな姿形なのに 憎しみに満ちた眼差しでそれでもなお互いに向き合う 二つの世界を隔てる膜が融け嘘偽りない笑…

電磁的静寂

ゆるやかな下降線を描く走査線の眩い焦点に向けて収斂していく空間計測できぬ程僅かな傾き視界を覆う青き飛跡幻燈の如き反射を湛えた湖底無限落下にまどろむ間もなく律動に合わせ震える鼓膜音速を失った咆哮は微速を保ちながら閉じた器官に満ちて滲み出し自…

野ざらしの詩集

誰が置いたともしれない野ざらしの詩集道端で誰に見向きされることもなく 風がパラパラとページをめくる書かれた言葉が零れ落ちる ページの隙間に押し込まれていた瑞々しい言葉が息を吹き返す 誰かに向けて書かれた言葉それは私かもしれないしあなたかもしれ…

自分らしく

あなたの人生を変えよう?変わるわけねえだろバカかよ あなたは本当のあなたを知らない?いや知ってるよクズでどうしようもない自分を 幸せをつかみとろう?そんなもの転がっちゃいないそれこそ徒労に終わるんだよ 人間ってのはな変われない生き物なんだよ何…

孤独の森

誰からも顧みられないまま朽ち果てていくもの半分土に埋まったそれを掘り起こす息も絶え絶えなそれを横たえそっと手を当てる 情熱は消えてはいないただ 力尽きただけ 絶望し打ちひしがれ孤独の森を彷徨い辿り着いたその思いをせめて私だけでも受け止めたいよ…

夢の君

夢の中で君と出会った 君は人混みのなかから僕を見つけねえ暇?と僕に話しかけた僕は一瞬驚いたけれど君の悪気のない微笑みに心を許した 僕と君は何気ない会話をしながら二人手もつながず並んで街を歩いた ねえお腹空いた君がそういうから僕はクレープを買い…

コーラ

今日当たった客はあたしに大事なものを撫でられながらどうしてこの仕事始めたの?とまじめな顔で訊いてきた お金かなとぶっきらぼうに返すとお金ならもっと他に稼ぐやり方あるじゃんどうしてこの仕事なの?としつこく訊いてきたので歯を立ててやろうかという…

渚にて

渚にて 君想う 涙溢れる涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙…