ファイトクラブとポストモダンの世界観をUMLで表記するテスト
ファイトクラブに嵌りまくって情緒不安定な毎日を過ごすハメに。
それにしてもこの作品の世界観はいいな。実にリアルだ。
そのリアリティをどうにかして図解してみたい、と思い立ち、JUDEを立ち上げてシコシコとクラス図を作ってみた。その過程でポストモダン的世界観を再度書き表す必要に迫られたので、ついでに作り直してみた。
まずはポストモダン的世界観↓
ポストモダン的世界観をオレ流に解釈するとこうだ。
- オレは複数キャラを持っている。
- んで、それぞれのキャラがいくつかのコミュニティに所属してる。
- コミュニティってのは、物理的空間としての世界のサブセット。
- コミュニティのサブセット(シミュラークル)がボコボコ沸いて出る。
- データベースっつーのは、要するに世界な訳で、オレの手持ちキャラはいつもデータベースを参照する。
さて、その前提に立ってファイトクラブに描かれた状況を付け加えると、こうだ↓
ファイトクラブはヨソのコミュニティ(普通で優美な生活)を破壊する。
破壊の衝動は普通で優美な生活に対する憎悪から生み出されているので、実はヨソのコミュニティに依存してるっつーこともできる。アンチ優美な生活。
優美な生活の根源は何か?それを突き詰めていくと優美な生活の象徴が見えてくる。9.11におけるWTCみたいなもんだ。そいつをぶっ潰せば、そいつのサブセットが芋づる式にブッ潰れていく。そりゃどうも。
ところで、その破壊活動はさらにヨソのコミュニティによって取り上げられて(承認されて)始めて実効性を持ちうるので、ここでも依存関係が発生する。ヨソのコミュニティってのは、いろいろあるだろうね。実社会なのか、恍惚の中で立ち現れる至高の存在なのか。それとも母なのか。
というような視点で捉えると、これって現代社会の構図そのままじゃん、という自明の結論に至る。
で、一句。
壊れゆく 世界で母よ 我を抱け
やっぱ図解すると頭がスッキリする。
追記:
図を眺めているうちに、この図が貸借対照表のように見えてきた。
オレたちという資産は、世界にとって資本なのか負債なのか。